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「ラスト・ソング」佐藤由美子/著

今年最初に読んだ本は、
米国認定音楽療法士の佐藤由美子さん
先月上梓された「ラスト・ソング」

佐藤さんが音楽療法士として10年間、
アメリカのホスピスで勤務された体験を綴った
ノンフィクションです。

「ラスト・ソング」佐藤由美子/著_e0250436_1734665.jpg

心に残った文、読み返したい部分に付箋を貼ったら、
付箋だらけになってしまいました。

(詳細は下の「続き。」をクリックしてくださいませ)



音楽療法って何?どういうことをするの?と聞かれても、
質問してくださった方にわかりやすいように説明することは難しい、
と私は日頃感じているのですが、佐藤さんはこの著作でもブログでも、
わかりやすく説明をなさっていて見習わなければ、と背筋が伸びる思いです。

音楽療法というと、一緒に楽しく歌う、とか、
ハープなどの演奏を聴くことで癒される、
というイメージを持たれる方が多いのですが、
それは音楽療法行為の中では表面的に見えているごく一部のこと。

内面的な意味は、レクリエーションとして歌うこと、
パフォーマンスとして演奏することとは全く違います。


音楽療法士は、
英語ではmusic therapist(音楽を道具としてつかうセラピスト)ですが、
なぜtherapeutic musician(癒しの音楽を奏でるミュージシャン)ではなく、
セラピストという名称なのかよく考えなさい、と
大学の恩師・クロウ教授にも、
インターン先のロイヤー博士にも言われました。


セラピストとしての、
専門的なトレーニングを積み、資格を持った音楽療法士によって
実践される音楽療法とはどういうものか、
ということがこの本ではとてもわかりやすく書かれています。

音楽療法の臨床現場の情景が目に浮かぶような描写や、
各章ごとに紹介されている歌の数々、、、。

この歌、あそこのセッションで私も使ったな、とか、
こんなにいい歌があったんだ、なんて思うことも。

私にとっては、
アメリカでの大学生活や音楽療法インターンでの経験の中で
まだまだプロセスしきれていない部分を見つめ直すきっかけになり、

音楽療法士としてどうクライアントと向き合うか、
そして、どう自分自身と向きあうか、ということを
深く考えさせられる内容でした。

由美子さん、書いてくださって、ありがとうございます。

「ラスト・ソング」佐藤由美子/著_e0250436_16572144.jpg

(写真はサン・ディエゴ ホスピスでのセッション中のひとコマ。
佐藤由美子さんではなく私です、念のため)

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2015年、音楽療法セッションとハープ指導は始まっていますが、
演奏は再来週始動します。

今年最初の演奏は、高畑吉男さんのインボルグ、立春祭のお話会。
場所はハロウィンと同じく、国立のギャラリーカフェPupuさんです。

アイルランドのストーリーテラー協会(Storytellers of Ireland)に
東洋人で唯一認定されている語り部(吟遊詩人?)
クリアリィ・アン・シィ主催の高畑吉男さんとのユニットでお届けします。

以下高畑さんのブログから引用

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立春のお話会

インボルグ……それは春を告げる祝祭
芽吹き、よみがえりを喜ぶ火祭り。

アイリッシュハープの調べと
妖精たちのお話

暗い冬の季節に射しこむ春の光線を
素敵な音楽と、お話で迎え入れませんか?


出演 Scor an Fhinbheare

会場 国立 ギャラリーカフェPupu
日時 2月11日 
開場17:00 開演18:30
席料 4,200円 
Pupuさんのスペサルディナー付き

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ご予約はこちらのリンクからどうぞ。
by uJiIeHarp | 2015-01-28 17:13

米国認定音楽療法士兼ハープ弾きのブログ


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